楽しそうに夢を語る陽が私にはとてもキラキラして見えて、きっとそのときから私の恋は始まったんだと思う。 「でも陽くん、私野球知らない」 「大丈夫だよ亜依ちゃん、僕が亜依ちゃんに野球を教えてあげる」 それから陽は私に野球を教えてくれた。 幼いながらに私はそれを一生懸命聞いて一生懸命覚えて、いつのまにか野球が大好きになっていた。