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数分後。




蛇玖竜の奴らは皆殺られて姉ちゃんの動きも鈍くなった。




「そろそろだ……」




佑樹が皆に伝える。




すると夏蓮は力を使い果たし倒れた。




バタッ




「夏蓮!」




励也が誰よりも早く夏蓮の側に駆け寄った。




それに続いて楓が。




そして佑樹が一也の肩を借りながら




夏蓮の側に寄った。




澪と翔は、澪の気を落ち着かせるために、外に一緒にいた。





「夏蓮……」




励也が悔しそうに夏蓮を抱き抱える。




楓は救急車を呼んだ。




「ホントにこれは俺が悪いんだ……」




シンとした倉庫に佑樹の声が響く。




「俺が蛇玖竜に入っていなければ、姉ちゃんは再び黒龍になることなんてなかったんだ……」