これで黒龍になることはないと思ったから。
そして、
「姉ちゃん、何してるの?」
家につくと姉ちゃんは休みもせず自分の部屋の整理を始めた
「この家を出るの」
「出るって、なんで?」
「いつまでも、こんな家にいたくない……」
虐待を受けてたことは覚えてるのか……
「でも、行く宛でもあんの?」
おばあちゃんや、おじいちゃんは面倒見きれないと言われ引き取ってくれる人なんていなかった
「施設に行くのよ」
「施設?」
「そう。例え引き取り手がいなくても、ある程度大きくなれば施設は出られるし、ここにいるよりは全然まし」
それはそうだな……
そして俺たちは家を出て施設に行くことになった。
