姉ちゃんは強い……




そんな姉ちゃんが俺は少し怖くなった。



でも、姉ちゃんの目を見たとき気付いてしまった。




あれは姉ちゃんじゃない。




姉ちゃんとは別の何かだ。




俺の中に1つの単語が浮かんだ。




''二重人格''




恐らく姉ちゃんは精神的に我慢できる限界を超えてしまった。




容量オーバーだったんだ




そして、自分の中にあったもう1つの意識が、姉ちゃんの本当の意識をかき消す程、強くなってしまった。




それからというもの。




姉ちゃんは夜な夜な喧嘩をした。



喧嘩をするときは俺も姉ちゃんの後をつけた。




もしも何かあったら助ける事ができるのは俺しかいない。