「そうよ!しかも2人だなんて、どれだけお金がかかるか……産まなきゃ良かった!」



と理不尽なことまで言い出した。




俺たちだって好きで産まれてきた訳じゃねぇ。




俺たちを産んだのはお前らだろうが!




と口には出さずに心の中で思っていた。




口に出してしまうと大変なことになるから。




そして、いつも暴力を受けていたのは姉ちゃんだった。



なぜなら、姉ちゃんが、




「佑樹にだけは手を出さないで!」



と俺を庇ってくれたから。




それでも、やはり少しは殴られたりした。



姉ちゃんよりは少なかったけど……



「姉ちゃん!助けて!」