佑樹sideーーーーーーーーーーーーー
俺、ここで死ぬのか……
でも、
姉ちゃんの様子がおかしい……
総長が何を言っても反応しない。
顔を伏せたままだ。
それにさっき、総長があの事をしゃべったせいで、もしかすると姉ちゃんは……
頼む!
俺のこの嫌な予感が当たらないでくれ……
だが……
姉ちゃんが顔を上げると同時に見たのは、
「「「「!!!!!!!」」」」
物凄いオーラを放った殺気。
この場にいる全員感じとることができた。
これはまさか!
俺の嫌な予感が当たってしまった。
「姉ちゃん!止めろ!俺は大丈夫だから!」
俺は必死に声を出して、姉ちゃんを止めようとする。
これは''あの状態''に入る前の前兆。
皆は訳のわからないと言う顔をしている。
「止めろぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!」
俺の声は倉庫中に響き渡ったが、願いは虚しく届くことはなかった。
そして姉ちゃんの目には光は写っていなかった。
