「コイツは俺の頼んだ仕事を断りやがった。だから、ちょっと痛めつけてやったんだよ」
仕事を断った?
「麻薬密売の仕事さ」
佑樹……!ちゃんと断ってたんだ……
「……佑樹のしたことは間違っていません。お願いします。佑樹を返してください……」
私は押しつぶれそうになる胸を掴んだ。
「夏蓮、大丈夫だから」
そばにいた澪が優しく肩を掴む。
「ごめん……」
「まあいいさ、これからちょっと佑樹を使って実験するだけだ」
実験……!
「何をする気だ」
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