「何だと?」




総長の機嫌が悪くなる。




「俺には、この仕事はできません」




言葉を発するのに精一杯だった。




何故ならこのあとに起きることが手に取るように分かっていたから。




「へえー、断るんだ……おい!こいつを地下に入れて懲らしめてやれ」



総長が他の幹部に命令する。



佑樹の身体は震えていた。



まるで死を覚悟するように……