「俺達の行動を何故知っていた?」




励也は若干キレながら言う。




「ある仕掛けをしたんだ」




蛇玖竜の総長が薄気味悪い笑みを浮かべながら言う。




「仕掛け?」




「お前ら桜華蓮にスパイを忍ばせた」




「スパイだと!?」




「お前らをいずれ倒そうと思ってこっそりな」





「ちょっと待て。例えそうだとしても、いつ仕掛ける事ができたって言うんだ!俺たちは新人がくると厳密な調査をして、仲間にいれるようにしてる」





一也が慌てて言う。




「調査というのは単なるハッキングだろう。そんな調査で俺たちを見破れるはずがねぇよ。こっちには世界でもトップを争うハッカーがいるんだからな?」



「じゃあ、夏蓮さんの弟の佑樹くんのことも知っていることになるのか?」



励也が言う。




「あぁ」




励也の全ての計算が狂った。




「俺がもっとちゃんとしていれば…」




「後悔しても遅いぞ」




励也に1つの提案があった。




「今ここでお前らを倒せば…」




「ホントにそんなことしていいのかな?」