夏蓮sideーーーーーーーーーーーーー
「大丈夫かな?」
私は不安でならない
「そうやって心配ばっかりしていると、身体が持たないよ」
澪が私の肩を叩きながら言った。
「……そうだよね」
楓さんは怖くないのかな
自分の彼氏や仲間が強敵を相手にして……
「私だって怖いよ」
え?
楓さんが口を開いた。
「もしも、一也が怪我して帰ってきたら私は倒れるかも知れない……」
そう……だよね
「でもね、私があいつらのこと信じてやれなくて、誰が信じてやれるのかって思ったとき、自然と心が軽くなったんだ。私はあいつらを信じてる」
