夜中の道路に勇ましい音を鳴らしながら、走るバイク。
その姿は、美麗そのものだった。
目標は目の前。
「そろそろだ。気を引き締めていけ」
と総長。
「言われなくてもわかってるよ。お前こそ気を引き締めろよ」
一也が冗談混じりに言う。
「誰に向かって言ってんだよ」
そして、蛇玖竜のアジトが姿を現す。
「……見えた」
翔がそう呟く。
3人は蛇玖竜の会議が行われるというアジトに踏み込んだ。
バイクを降り入り口へと向かっていく。
身を潜めながら……
「準備はいいか?」
総長が小声で確認する。
他2人は首を縦にふる。
そして、アジトの入り口を蹴破った。