「……夏蓮…」





私にできることはこれくらいだから。






「……わかった。じゃあ私もその九条さん?と言う人に会わせてよ」







「え!?」







いきなり何を言い出すかと思えば……






「どうして?」






「あんたみたいなのが、慣れない暴走族と一緒にいるとか無理があるでしょ。私も夏蓮の弟くん助けるの手伝う」






「でも、迷惑になるよ……」






「いいって。もとはといえば、私が弟くんのこと夏蓮に言った訳だし」






「でも、それとこれとは関係ないよ」







「私がいいって言っているんだからいいの」






澪…………






「ありがとう……」