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「で、さっきの話は?」





澪といつも通り昼ごはんを食べようとすると、澪が口を開いた。





「あぁ、朝のやつ?……やっぱり佑樹、変なことに首突っ込んでたみたいでね」





私は昨日あったことを話した。





「夏蓮ってさ、暴走族とか嫌いじゃなかったっけ?」





「……うん」






「大丈夫なの?」






心配して聞いてくる澪。





「うん……あの人たちは私が思っていた暴走族とは違って、なんかいい人っぽかった」






「ぽかったって……そんなんで本当に大丈夫なの?騙されてるのかもよ?」







確かに、私もそう思った。






都合の良すぎる話だもん。




でも、






「例えそうだったとしても、佑樹を連れ戻すことができる可能性が1%でもあれば、私はどんなことでもする」