家に帰ると、まだ明かりはついていて……
「ただいまー……」
私はリビングの扉を開けた。
「夏蓮!」
お母さんが血相を変えてやって来た。
「こんな遅くまで何してたの!?」
「……ごめんなさい」
そう言えば連絡してなかった……
いつもはこんなに遅くならないし、仮に遅くなったとしても、必ず連絡している。
「どうしたの?そのケガ」
ギクッ!
まさか、殴られたなんて口が裂けても言えるわけがない……
「……ちょっと、階段から落ちちゃって」
こんな嘘、絶対バレるよね……
でも、お母さんはそれで納得したみたいで……
