ーーーーーーーーーーーーー 時は過ぎて、早くも夜になった。 私は家に帰るまで、澪の言葉が頭を離れなかった。 『弟くん、なんか変なことに首つっこんでるらしいよ。私の知り合いが弟くんが、危なそうな大人に付いていっているところを見たんだって』 本当なの?佑樹………… リビングでウジウジ考えているといると弟の佑樹がリビングの扉を開けて入ってきた。 「ただいまー…」 「お帰りー…………ねぇ佑樹、最近帰ってくるの遅いんじゃないの?」 時計を見ると夜の11時を回っていた。