そして翌日。





私は学校の屋上で友達とお昼ご飯を食べていた。





そうそう言い忘れてたんだけど、私はれっきとした高校生。






今は2年で弟の佑樹が1年。






同じ高校に通っている。






「本当にドジだね。またこけるなんて」







私は、昨日の出来事を話していた。






「違うよ。こけようとしたのを助けてくれたの!」






「ハイハイ」






若干呆れながら返事をするのは私の唯一の幼なじみ。






綾坂 澪(あやさか みお)。






澪はちょっと気が強くて、思ったことはすぐに口にするタイプ。





そして運動神経バツグン。





今は女子バスケのキャプテンをやってる。






「でも、こけようとしたのは事実でしょ」





今日も澪の毒舌は発動してるようで……






「…………」






……何も言い返せない……







「そう言えばさー…………」






澪が話を変えた。






「弟くん、大丈夫なの?」







「……どういうこと?」







佑樹がどうかしたの?







「なんか、変な噂聞いちゃったんだよね……」