「ごめんなさい!とても綺麗な顔立ちをしていたもので」





は!





私何言ってんだろ!





慌てて自分の口を手でふさぐ。






「あはは!ありがとう。そう言ってくるとは光栄だよ」








…笑われてしまった









「じゃあ俺は用事があるんで失礼します」







そう言って私のそばを立ち去った。






そのあとも、ボーッとその人の背中を追いかけていた。






あ!そろそろ帰らないと。






こんなことしている場合じゃない!





私は何事も無かったかのように歩き出した。