放課後になり、成子は急いで学校をあとにした。
「――はぁ、、はぁ、、」
猛ダッシュで向かったのはとある山で、、、
「ふぅー…着いた!!!」
目的地につくなり笑顔になる成子。
良かったちゃんといる!という安心感と、会えたという嬉しさからの笑顔。
成子は持っていたトートバッグを漁り、給食のパンを取り出した。
「はい、どうぞ♪」
「ワンワン」
そう言って嬉しそうに鳴いて、夢中でそれに食らいつく箱に入っている子犬。
それを嬉しそうに眺める成子。それと同時に切なそうな顔になり
「ごめんね、お家で飼えないから、、、、」
そう言い、パンを食べる子犬を撫でる。
お父さんが犬猫アレルギーじゃなかったらこの子も連れて帰れるのにな。ごめんねワンちゃん。

