それから俺ら二人は地べたにしゃがみこんで、コーヒーを飲んで、何も話さなかった。

俺はあの黒くて苦い液体(あれは人間の飲み物じゃねぇ！)に苦戦していたけど、それを知った金髪に馬鹿にされるのが嫌で、無理やり喉に流し込んだ。

それに気づいていたかどうか分からないけど、金髪エセ教師は終始妙に穏やかな顔をしていて、俺は毒気を抜かれたまま空を眺めていたりして。





風が髪を静かに撫でる。



こんな風に静かに空を眺めるのは、




ひどく久しぶりな気がした。




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