透明なユウくん

放課後…。
ついに来た!ユウくんとの委員会。
少し遅くなったけどまだいるかな?来ていなかったりして…。
なんて話しかけよう。まず遅れた謝罪とー、んーもうどーにでもなれ!

そうして、飼育小屋のドアを開けた。

「ユウくん、ゴメンね。遅くなって!」

ユウくんからの返事がない。
すると、奥の方で誰かの声が聞こえた。私は声の聞こえる方へ恐る恐る歩いてみる。



「もふもふ…もふ、フワッフワ…たまらん…」

そこには制服を着た男子がいた。ウサギをたくさん抱えてもふもふしている。
ユウくんかな?と思ったが、ユウくんがもふもふフワフワするわけない。

誰かな?と思いしばらく様子を見ていた。



バキッ 木の枝を誤って踏んでしまいウサギを抱えた男の子はパッと振り向く。
私の顔を見た瞬間、両手いっぱいに抱えていたウサギをどさっと落とした。

「…か、葛さん…。見た?」


驚いて、口が開いてる男の子。
透きとおった声、整った顔…。

「…見てしまいました」


とても綺麗で澄んだ瞳をしていた。
例えるならそう、透明な珠のような…