しかし、彼は私と同い年だったこともあり、気がつけば私の仲のいい同期とも仲良くなっていて同じグループで一緒にお昼を食べるようになった。


働くフロアも同じで昼食を食べるグループも一緒の彼は私の周囲にいつもいて、イケメンオーラを放ちまくっている。

こんなにイケメンの彼と時間を過ごせば一般的な女の子なら、彼を好きになるんだと思う・・・。


でも、、

どんなにイケメンで性格がよくても、私にとっては華奢に見える時点でアウトなのだ。

それくらい最近の私は自分の体型に卑屈になってしまっていて・・・。

フロアの女性たちに対しては開き直れたのに柴崎くんが相手だと、どうも気にしてしまう。

それはきっと異性だから・・・。

異性だからこそ、私のちっぽけなプライドも過剰反応してしまっているのだろう。



彼がいると、同期と過ごしていても心が休まらない。

私にとって同期と過ごす時間は安らぎだったのに。


お願いだからどっかに行ってほしい、これが私の本音だ。


転勤してきたイケメンが一緒にいると言うだけで、女性達の興味は深々だ。

それに同じフロアで働いてる2人が不可抗力とは言え、いつも一緒にいるんだから、無駄に視線を集めてしまう。

柴崎くんがいるだけでも自分のダメさを痛感させられるのに、美しい女性陣の視線まで加わったら、まったく心が休まらない。

柴崎くんが悪い人じゃないのはわかっているけど、毎日私の彼への苦手意識は募ってしまう。

きっと、彼はそんな私の心境なんて知らないんだろう。

あ、そもそも彼は私のことなんて気にする必要はないのか。

彼にとっては私は単なる同期の一人でしかないんだろうし・・・。

私と彼の関係性は同期というんだけど、これからも変わることはないと思ってた。