予定の時間より
少し早く着いた僕は
ホームへ降りると
ゆっくりと辺りを見渡した。

「まだみたいだな」

久しぶりのその駅は
10年前とは違っていた。

駅の前にあった小さな病院は
〇〇ケアセンターと
名前を変えていた。

再びこの地を踏むなんて
つい先週までは
微塵も思わなかった。


インスタのフォロワーの1人でしかなかった君が
僕の写真にコメントしたことで
今日を迎えることになった。