① 予定の時間より 少し早く着いた僕は ホームへ降りると ゆっくりと辺りを見渡した。 「まだみたいだな」 久しぶりのその駅は 10年前とは違っていた。 駅の前にあった小さな病院は 〇〇ケアセンターと 名前を変えていた。 再びこの地を踏むなんて つい先週までは 微塵も思わなかった。 インスタのフォロワーの1人でしかなかった君が 僕の写真にコメントしたことで 今日を迎えることになった。