「ねぇ、本当に着いてくる気?」
「あったり前じゃない」
腰に手を置き雪乃は自信満々に言い切った。
額に手を当てて春翠はため息を吐く。
元々、この旅は訳ありなので、人と共にはしたくないのである。
「ねぇ、春翠」
ふと声をかけられた。
「なに?」
「あれ、警察だよね。何かあったのかな」
雪乃が指差した方を振り向くと、黒に近い茶髪をした男が警察の指揮を取っていた。
「……」
春翠は、指揮を取る男を見つめる。
「春翠?」
「え…ああ。なんだろうね。
関わらない方が良いよ」
背を向けて歩き出す。
「ちょ、ちょっと!」
雪乃は慌てて追いかけた。
すると。
突然春翠が立ち止まった。
勢い余って雪乃は春翠の、背中にぶつかり、鼻を擦る。
「いたたた…春翠なにすんの!」
だが、春翠は無言でなにも答えない。
「春翠?なんとか言いなさいよ」
春翠は、後ろを振り向く。
雪乃は目を見開いた。
先程とはまるで違う。
目が座っている。
「……。やはり、気づいてたか」
「え?」
雪乃は春翠の視線を追う。
そこには、警察の指揮を取っていた男が立っていた。
「久しいな。翁雅」
「ああ」
二人の間には言葉からは想像もつかないほど冷たい視線が交わっていた。
「相変わらずか?」
「それはお互い様だろ」
「それもそうだな」
男は鼻で笑う。
「警察になったのか」
「まぁな。流れでそうなった。
今は東間 五朗(あずま ごろう)という名でやってる」
「あったり前じゃない」
腰に手を置き雪乃は自信満々に言い切った。
額に手を当てて春翠はため息を吐く。
元々、この旅は訳ありなので、人と共にはしたくないのである。
「ねぇ、春翠」
ふと声をかけられた。
「なに?」
「あれ、警察だよね。何かあったのかな」
雪乃が指差した方を振り向くと、黒に近い茶髪をした男が警察の指揮を取っていた。
「……」
春翠は、指揮を取る男を見つめる。
「春翠?」
「え…ああ。なんだろうね。
関わらない方が良いよ」
背を向けて歩き出す。
「ちょ、ちょっと!」
雪乃は慌てて追いかけた。
すると。
突然春翠が立ち止まった。
勢い余って雪乃は春翠の、背中にぶつかり、鼻を擦る。
「いたたた…春翠なにすんの!」
だが、春翠は無言でなにも答えない。
「春翠?なんとか言いなさいよ」
春翠は、後ろを振り向く。
雪乃は目を見開いた。
先程とはまるで違う。
目が座っている。
「……。やはり、気づいてたか」
「え?」
雪乃は春翠の視線を追う。
そこには、警察の指揮を取っていた男が立っていた。
「久しいな。翁雅」
「ああ」
二人の間には言葉からは想像もつかないほど冷たい視線が交わっていた。
「相変わらずか?」
「それはお互い様だろ」
「それもそうだな」
男は鼻で笑う。
「警察になったのか」
「まぁな。流れでそうなった。
今は東間 五朗(あずま ごろう)という名でやってる」



