「それでしたら、私がお願いしてみます。私だって未遂とはいえ先代当主の被害者ですから、話くらいは聞いてくれると思います。」

確かに柚は以前、先代当主にセクハラされたことがある。あの時、柚はまだ小学五年生でまさか先代当主が少女にまで反応するとは思いもしなかったんだ。繰り返し言うが当時、先代当主は84歳だ、信じられないだろう。

「.....水嶋の家に行くときは必ず護衛をつれていくこと。」

「はい!ありがとうございます。姉様!!」

それでも柚の力を借りないと状況は変わらない。





「....私は真藤の情報が漏れないようにする。普段から真藤の側にいるようにするから、よっぽどのことが起きない限り安全。」