ある日の休みの日、彼女から行きたいところがあるんだけど…行ける?とメールが来た。どこだか気になったが、まずは彼女の家に迎えに行った。彼女に会って、
「おはよう。」
「おはよう、亮。」
と言われ、なんだか照れた。
「じゃ、行こっか。」
そう言って彼女は歩き出したが、何処に行くのかは教えてくれなかった。
「着いたよ。」
彼女がそう言ったのは、歩き初めてから一時間くらいたったころだった。そこには急な崖があった。
「ここで何をしたいだ?」
と僕は質問した。そしたら、彼女は
「話しがしたいの。」
と言った。
「僕もちょうど君に聞きたいことがあった。」
「何?」
「望、君は本当に僕のことが好きか?」
彼女はフフと笑って答えた。
「好きよ。大好きよ。」
そう、私は最後まで嘘をついた。好きでもないのに好きとー
「そうか。では、望は何が話しかったの?」
僕がそう聞くと、彼女は
「私のためなら、亮は何でもする?」
「うん、もちろん。」
僕がそう答えると彼女は大声で笑った。そして、彼女はこう言った。
「こっち来て。」
そう言って、落ちるか落ちないかのギリギリの位置に僕たちは立った。
「大好きだよ、亮。」
彼女は微笑みながら、こういって僕を崖の下に落とした。彼女は僕が落ちるまで微笑んでいた。
 ーそう、きっとこれは神様が僕に与えた美しい彼女に恋をした罰なのかもしれないー