手術前日

手術前なので面会はしなかった。

ふと携帯電話を開いた。

メールが2件入っていた。

球次「誰だろう」

1つは母さんだった。カレーの写真を貼ってくれていた。

球次(ありがとう母さん。)

もう1つは奏からだった。

奏ケータイ:球ちゃん元気?ご飯食べてる?いろいろ会って話したいけどできない…正直寂しいよ。
でも球ちゃんのほうがもっと辛いよね?
辛くなったらいつでも電話してきていいからね?
私はいつでも球ちゃんの味方だから頼っていいんだよ。
一人で無理しないでね!
ファイトだよ!!
泣きながら書いている奏より

俺は携帯電話に落ちたしずくで初めて気づいた。自分が泣いていることに…

球次(奏待ってて、すぐ元気になるから!)

待ってくれてる人がいるのって心強いな。

ガラッ

医者「気分はどう?」

球次「大丈夫です。」

医者「緊張はしているかい?」

球次「少しだけ…」

医者「無理もないか…。大丈夫私たちが君を必ず助けるから。」

球次「お願いします。」

医者「明日のam10:27から始めるが。いいかい?」

球次「はい。大丈夫です。」

球次(いよいよか、信じていれば絶対大丈夫だ!)

医者「明日に備えて早く寝なさい。」

球次「はい。明日はお願いします。」

ガラッ

球次(何がなんでも生きてやる!)




奏からのメールには続きがあった。しかし、俺がそれに気づくことはなかった。


To be continued...