話は5年前にまでさかのぼる。
先生「卒業証書授与。」
先生「6年A組ーーー。」
先生「6年C組 桜庭球次。」
球次「はい!」
球次「は〜。終わった。てか校長先生話なげ〜よ。」
奏「球ちゃん!」
球次「うわっ。急になんだよ!あとその呼び方やめろ。」
奏は悲しそうに、
奏「なんで?昔から球ちゃんは球ちゃんでしょう?」
球次「恥ずかしいんだよ。いつまでもガキじゃねんだからさ。中学校からは球次でいいよ。」
また悲しそうな顔で
奏「分かった。でも今日のうちは球ちゃんね!」
球次(ダメだこいつ。)
球次「しょうがね〜な。今日までだからな。」
奏は嬉しそうに、
奏「うん!」
と言った。
奏「球ちゃん一緒に写真撮ろ?」
球次「分かった。今行くよ。」
奏「中学も同じクラスだといいね!」
球次「いやなこった。」
奏「照れなくていいのに。」
球次「バカっ照れてねーよ!」
奏パパ「撮るよ〜」
カシャ
それから数ヶ月
先生「入学おめでとう!これから各教室に移動して同じクラスの人と顔合わせをします。では移動を始めて下さい。」
球次「俺は2組か。奏は?いない…か。」
すると後ろから、
奏「球次〜!よかったねクラス一緒で!」
球次「だから後ろから来るなよ!あと嬉しくないし。」
奏「ホントは嬉しいくせに。顔赤いよ〜?」
球次「変に思われんだろ!」
奏「めんごめんご〜。」
球次(反省してないな。あれ?)
球次「お前あの呼び方ほんとにやめたんだな。」
奏はニヤニヤしながら、
奏「なになに?あの呼び方が恋しくなったの?球ちゃん。」
球次「バカっやめろって!」
奏「ウソウソごめんね。それより早く席につかないと。」
球次「そうだな。」
球次(俺の席はっと…あった!…ん?)
球次「隣お前かよ!」
奏「そうみたいだね〜。」
球次(こいつ絶対知ってたな。)
先生「話やめて前見ろ〜。」
先生「今日からお前らの担任になる菊池大輝だ。ヒロキだからなダイキじゃないぞ!」
先生「俺について質問あるか?…あれ?ないのか〜んじゃ当てるか!」
球次(面倒くさいな。)
先生「じゃあ桜庭球次くん!」
球次(いきなり俺かよ!適当にやるか。)
球次「好きなスポーツは?」
先生「俺はテニスかな。」
球次「テニス?」
先生「やったことないか?…ここの中学はソフトはあるが硬式はないからな〜。興味があるならクラブチームを紹介するけど、どうする?」
球次「ぜひお願いします!」
奏「私もやりたい!」
球次「なんでお前まで?」
奏「楽しそうだから!」
先生「なら2人とも放課後先生のところへ来なさい。紹介してあげよう。」
球次、奏「ありがとうございます!」
この時から俺の人生の歯車が動き出したのかも知れない。
病室…
球次(奏は俺に起こっていることを知ったら一緒に泣いてくれるかな?)
苦しみはまだまだ続く
To be continued...