ネバーギブアップ


あれから何時間だっただろうか、窓の外は夕日で赤く染まっている。

球次(手術か…。)

俺はなかなか覚悟できずにいた。というよりも状況を把握しきれていなかった。

俺が一人で考え込んでいると、突然

ガラッ

奏「ヤッホー!元気?」

楓太「お前今日部活サボったな!」

球次「楓太も来てくれたのか!」

ん?

球次「てか今日部活オフだろ!」

楓太「そうだっけ?」

二人で笑った。

楓太「まぁ元気そうだしいっか。あとは二人でごゆっくり〜。」

ガラッ

球次「あいつは何しに来たんだ?」

奏「さぁ?」

それから奏と二人でこれからの部活の話、楓太のアホ話等々楽しく話した。

あっという間に時間は過ぎた

するといきなり奏が

奏「さてと、隠してること洗いざらい話してもらおうか。」

球次「え?」

奏「え?じゃないでしょ!過労じゃないんでしょう?」

やっぱ奏には敵わねーな。

でも

球次(ごめん奏今はまだ)

球次「あたり〜。過労ではなくただの偏頭痛でした。やっぱ敵わないな奏には。」

球次(まだ俺はみんなと笑っていたい。)

奏「なんだ大したことないんだ。」

球次「スゲー痛かったんだぞ!」

奏「ハイハイそ~ですか。」

球次「分かったろ?だったら早く帰れよ暗くなんぞ〜。」

奏「分かってますよ〜だ。んじゃまた明日〜。」

球次「じゃあって明日も来んのかよ!」

奏(当たり前じゃん。)

ガラッ

球次「奏のやつ無視しやがったな!」



奏(なんで?なんで私に嘘つくの?)

奏は病室の外で泣いていた。

…ことに俺は気づかない。



To be continued...