先生「今日は準々決勝までやって準決勝以降は明日行われるから考えて試合に臨むように。以上。」
球次「いよいよ本番だ。楓太、これまでやってきた事全て出しきるぞ!」
楓太「当たり前だ!!」
先生「球次君、楓太君すぐに試合が入っているのでアップしておきなさい。」
球次「はい!楓太行くぞ。」
楓太「おう!」
試合が始まった
一回戦は難なく勝てた。
そして二回戦。
相手は昨年ベスト4に入ったペアだった。
試合は相手のペースで進んでいた。
5ゲーム目が終わり1-4と大差をつけられていた。
楓太の顔を見るととても悔しそうだった。
楓太「ごめん。」
球次「え?」
楓太「俺がもっと強ければ…。」
球次「それは今言う事じゃないだろ?」
楓太「でも…」
球次「でも?諦めんのか?まだ終わってないのに。」
楓太「だって勝てる見込みなんて…」
球次「無くても勝つんだよ!俺は絶対最後まで諦めたくない、相手がどれだけ強くても。」
楓太「クソッ…。お前がそんなこと言ったら俺だって諦められないだろ。」
球次「勝てる。絶対に勝つぞ!」
楓太「よっしゃ!行くか!!」
勢いがついたのか試合は俺らのペースに変わった。
そして二回戦は6-4と大逆転で勝利し、俺らは準決勝まで駒を進めた。
この日は近くのホテルに泊まることになった。
夜、俺は楓太と今日の反省もかねて話をしていた。
球次「やったな楓太!」
楓太「球次、ありがとな。」
球次「何に対してだよ。」
楓太「二回戦の時、俺は正直諦めてた。でも球次がまだ諦めるなって言ってくれた。嬉しかった。」
球次「なんだその事か。気にすんなよペアだし俺ら親友だろ?」
楓太「俺は励まされてばかりだな。」
球次「そんな事ないよ?俺も色々と楓太に助けられてるからお互い様だ。」
楓太「お前がペアでよかったよ。」
球次「そうだな。感謝しろよ?」
楓太「お前もな!」
二人で笑った。この日は試合の疲れもあってか早く寝た。
球次(明日が最後の試合になるだろうな。絶対勝ってやる!)
To be continued...