県大会前日俺は病院に来ていた。

球次「先生、あとどれくらいでしょうか。」

医者「あと一ヶ月が限界かと…」

球次「そうですか。明日だけは無理することを許していただけませんか?」

先生「君にとって最後になるかもしれない大会ですからね…いいでしょう。でも無理はしても限界は超えないこといいね?」

球次「はい。分かりました。」

医者「明日は頑張って下さい。私にはもう祈ることしかできませんので。」

球次「祈ってくれるだけで十分ですよ。今日はありがとうございました。」

医者「気をつけて帰ってくださいね。」

球次「はい!」

ガラッ

球次(どんな結果になっても明日は後悔しないような気がする。)


ガチャ

球次「ただいま。」

母「お帰りなさい。」

克樹「球次、遅かったな。」

球次「ちょっと自主練に集中しちゃって。」

克樹「いいことじゃないか。明日は頑張れよ!母さんと応援行くからな。」

球次「絶対に決勝までいってやる!」

母「今日はカツカレーにしようかな。」

球次「やった!母さんのカレー食えば負けないよ!」

母「腕振るっちゃうよ!」


夜、部屋で明日の試合をてイメージしていると、

プルルル、プルルル…

球次「電話?あ、奏からだ。」

ピッ

球次「もしもし?」

奏「もしもし球次?こんな時間にごめんね。」

球次「大丈夫だよ。俺も奏の声聞けて嬉しいし。んで、どうしたの?」

奏「これと言って用はないんだけど、球次と話したくなって…あ、誤解しないでね!?球次不安になってるかなぁって思っただけだから!」

球次「ありがとう。さっきまで不安になってたけど奏の声聞いたらどっか飛んでった。」

奏「そっか、じゃあゆっくり体休めてね。お休み。」

球次「お休み。」

奏「球次。」

球次「なに?」

奏「好きだよ。じゃあね。」

球次「お前それーー」

ツー、ツー、ツー

球次「反則だろ…」

この日は早めに寝る…つもりだったけど奏の言葉が頭から離れなかった。

『好きだよ。』

球次(寝なきゃ…)

 

To be continued...