県大会を1ヶ月後に控えたある日、俺は下駄箱でとんでもない物を見つけてしまった。

手紙だ。

手紙:放課後学校の裏庭で待っています。時間があれば来てください。

球次(これは例のあれか?でも悪戯ってことも…ないか。)

奏「球次〜。おはよ!何見てんの?」

球次「何でもねーよ。」

奏「何かはあるでしょ。」

球次「は〜。ラブレター的なのが入ってたんだよ。」

奏「え?あ、あははよかったじゃん!」

球次「よくねーよ。どうしよう。」

奏「本当の気持ち伝えなさいよ。でないとアンタのせいで相手もスッキリしないまま次に進もうとしても進めないんだよ。」

球次「分かった。ちゃんと伝えるよ。」


放課後裏庭に行くと女の子が立っていた。凛とした目でとても可愛い女の子だ。

女の子「お呼びしてすみませんでした桜庭さん。私は1年の菊池桜と言います。単刀直入に言います。好きです、私と付き合って下さい!」

長い沈黙が続いた。

球次「えっと…。」

『本当の気持ち伝えなさいよ。』

球次(そうだな。よし!)

球次「ごめん。気持ちは嬉しいけど…」

桜「そうですか。でも最後に一つだけいいですか?」

球次「なに?」

桜「先輩は好きな人いますか?」

球次(え?それって…。でもそれくらいは答えてあげないと駄目か。)

球次「いるよ。」

桜「奏さん…ですか?」

球次「え?…そうだよ。」

桜「なら早く気持ちを伝えてあげてください。」

球次「それってどういう…」

桜「何でもありません。今日は来てくれてありがとうございました。さようなら。」

菊池さんはそう言うと振り返らずに去ってしまった。


球次(告白…か。いつかはする事になるんだろうな。)



To be continued...