ネバーギブアップ


この日俺は学校を休み、母に連れられ病院に行った。最近カラダの調子があまり良くないのだ。

先生「お母さん少し外で待っていて下さい。」

母「え?は、はい…」

母は心配そうな表情で部屋を出た。

先生「球次君?」

球次「はい。」

先生「結構無茶してるね。」

球次「それってどういう…」

先生「頭に残っていた腫瘍が前よりも早く成長してるんだよ。」

球次「それじゃあ、あとどれくらいなんですか?」

先生「それは…」

球次「ハッキリ言ってください!」

先生「…分かった。私の推測だと恐らく3ヶ月が限界かと。」

球次「そんな…。」

先生「手術をすればーー」

球次「手術はしません。」

先生「しかし、」

球次「これ以上母に負担はかけたくないんです。」

先生「本当にいいんだね?」

球次「はい。」

先生「あまり無茶はしないこと、いいね?」

球次「分かってます。」

先生「薬は出しておきます。」

球次「ありがとうございました。」

ガラッ

母には問題ないと伝えた。

球次(あと3ヶ月か…県大会までは大丈夫!)


翌日俺は奏に質問攻めされていた。

奏「大丈夫?医者になんて言われた?」

球次「うるさいな〜。少しは休ませろよ。」

奏「あ、ごめん。」

球次「医者はあまり無茶するなってさ。」

奏「特に何でもなかったの?」

球次「当たり前だろ。」

奏「よかった〜。」

球次「心配させて悪かったな。」

奏「珍しく謝った!」

球次「おい!その反応何なんだよ!」

奏「ごめんごめん。」

球次「まぁいいや。それより早く部活行こうぜ。」

奏「うん!」


球次(心配してくれる奴がいるのはやっぱ嬉しいな。)



To be continued...