二度目の練習試合の日

球次(今日はダブルスメインか。)

楓太「今日こそは全勝しないとな!」

球次「当たり前だ。ここで勝って勢いつけるぞ!」

楓太「おうよ!」


この日俺と楓太のペアは宣言通り全勝した。

楓太「よかったな。球次、前より上手くなってんじゃないか?」

球次「楓太、ありがたいんだけど今日のお前を見てると県予選優勝なんてできないと思うんだ…」

楓太「ごめん…。考えて動いてはいるんだけど、以前と違ってお前がいる位置が分からなくなった。」

球次「そっか、でもお前はそんなこと気にしなくていいよ。お前は自由に動いてくれ。」

楓太「それだと今度はお前への負担が大きいだろ。」

球次「後衛は走ってつなげるのが仕事だから。前衛はしっかり点決めることに集中しろよ。」

楓太「分かった。後ろは任せるよ。」

球次「心配すんなって。その代わりちゃんと決めろよ?」

楓太「任せろ!」

その後ミーティングを終わらせ、家に帰ると


母「おかえり。今日カレーだからね。」

球次「ご飯大盛りで!」

母「分かってる。」

カレーを食べながら母に今日の練習試合のことを話した。

母「全部勝ったの?凄いじゃん!」

球次「先生もこれなら団体戦も大丈夫だって言ってくれたよ。」

母「その日は応援行くからね。」

球次「弁当期待してるよ。」

母「食べることしか頭にないの?」

球次「テニスのことも頭に入ってるよ。」

母「テニスバカだね。誰に似たんだか。」

球次「とにかく応援よろしくね!あとカレーおかわり。」

母「はいはい。」

テニスの話は夜中まで続いた。

球次(最後の大会くらいは優勝…したいな。)




To be continued...