日曜日先生が練習試合を組んでくれた。
球次(俺の技術はどこまで落ちているんだろう。あと1年でどこまで取り戻せるのだろう。)
などと俺はいろいろ不安を抱きながら試合に臨んだ。
この日俺は全敗した…
楓太「そんな落ち込むなって。スランプなんて気にしなくても…」
球次「ありがとう。でも違うんだ。今日の試合俺は負けてよかったと思ってる。」
楓太「え?どういうことだ?」
球次「自分の実力がよく分かったからね。ここからどんどん練習して高総体で優勝できるくらいまで上手くなってやるよ!」
楓太「心配して損した気分だよ。俺も浮かれてなんていられないな。」
俺はこの時改めて仲間の存在の大きさを思い知らされた。
球次(今日の結果と反省はこれからの練習に活かしていこう。)
球次「まずは…」
俺は夜遅くまで机に向かい、分析とイメージトレーニングを繰り返していた。
球次(もう絶対に皆に迷惑はかけたくない。)
俺が作業に集中していると
ガチャ
母「今何時だと思ってんの?早く寝なさい。」
母にそう言われ時計を見ると23時をとうにまわっていた。
球次「ごめんごめん。久しぶりの試合だったからまだ余韻が残っててさ。もうそろそろ寝るよ。」
母「しっかりしてよね。」
球次「今度からは気をつけるよ。おやすみなさい。」
母「おやすみ。」
ガチャ
球次(明日はどんな練習だろうか。)
球次「俺…本当のテニスバカになってるな。」
その日は結局夜中の1時をまわってから寝た…
To be continued...