その日、俺は人生最大の選択をする事になる…とは想像もしなかった。

球次「ありがとうございました。」

部員「ありがとうございました。」

いつものように部活が終わった。

俺は幼馴染みで向かいの家に住んでいる奏と一緒に帰り道を歩いていた。

球次「なんか頭いて〜」

奏「どうせ明日オフでしょう?」

球次「そう なんだけ…」

ズキン

球次 (うっ…)

バタッ

奏「どうしたの!?」

ズキンズキンズキンズキン

球次「ゔぁ〜〜〜〜」

奏「大丈夫!?ねえ!しっかりしてよ!!」

奏「どうしよう…球次! 救急車呼ばなきゃ」

奏「もしもし!友達が突然倒れて…はい、すぐ来て!場所は……市×××−××……はやく!!」

奏「球次しっかり グスッ もうすぐだからね…ー。」

薄れ行く意識の中で奏のすすり泣く音と呼びかける声が聴こえていた…でも最後の言葉だけは聞き取れないほどかすんでいた。



ピーポー ピーポー ピーポー




バサッ

奏「球次!」

球次「ここは?」

奏「病院だよ。球次昨日の帰り急に倒れて…」

俺は寝ていたのか…

ガラッ

医者が入ってきた

医者「気分はどうだい?」

球次「大丈夫ですよ」

球次 (嘘だ、頭は痛いし具合も悪い。)

医者「じゃあ私は君の両親に話をしたいので失礼するよ。」

ガラッ

少しの沈黙の後突然、

奏「心配したんだよ!」

キーン

球次「いきなりなんだよ!耳が〜〜!」

奏「あっごめん。でももう起きないんじゃないかと思って。」

あ、泣いてる

俺はハンカチを渡した

球次「奏は心配性すぎるんだよ。」

奏「そうかな?ヤバいもうこんな時間遅刻する!」

球次「何言ってんだ学校休みだろ?」

奏「球次こそ何いってんの?今日は部活はオフだけど学校は休みじゃないよ!」

球次「ヤバっ、早く着替えないと。」

奏「球次は入院中なんだから寝てろ!」

球次「そうでした!行ってらっしゃい。」

奏「バカ…」

球次「なんて言った?」

奏「何でもない。行ってきます。」

球次「おう!」

僕はまだ何も知らない。

To be continued...