夜との別れをなした時、

時の鐘が約束の時を告げる

朝の呪縛はどうしてこうも丈夫なんだろう。

なかなか解けやしない。

よし、やっと呪縛が解けた。

僕らを隔てるこの窓は、昨日のうちに割っといた。

窓を覗いた僕の虚ろ眼に、

君の笑顔が差し込んできた。

明るい笑顔が広がってきた。

それは紛れもない、


朝  朝  朝


やぁ 「おはよう」

それは世界中で繰り返し、繰り返され、

そしてこれからも使われ続けるであろう言葉。

朝だけに許される出会いの言葉。

「おはよう」

僕たちが交わした、

初めての言葉。