う〜ん……

とりあえず 気持ちがいい。



小汚ない男どもが

みんな桜子を見る。



「…なんか うざい」

「なにが!?」



桜子に手渡そうとした


缶コーラが落ちた。






「社長」

「えっ!? 俺!?」


「みんな見るし…」



おまえだろ。



「あの赤いツナギ着た女なんか さっきからずっと すっげ〜目で あたしのこと睨んで来るし…」


あ…



あぁ俺か。




「喧嘩とかしていーのか?ここ」

ファイティングポーズをとる。



「やめなさい…」


「もう 帰れんのか?」

「っつか おぼえたのかよ」



面白くなさそうに

タバコを灰皿に押しつける桜子。



「合わね〜な この仕事」


なぜか慌てる俺。



「おまえが ここに来る事は滅多にね〜よ。 基本 浩平にやらせるし…」

「よこせよ(笑)」


会話になんね〜。



「なにを?」

「ジュースだよ(笑)」



「あ… あ〜…」



コーラを渡そうとすると

「こっちでいい」


と コーヒーを奪い取られた。



「俺あんまコーラって……



わぁ〜〜〜〜〜っ!!!!!」




「やっぱ バカ社長だな(笑)(笑)」




コーラで濡れた


俺の手を




ポケットから

取り出したハンカチで


笑いながら




桜子が拭いた。







4月…



出会って 3日目のこと。