「森の外へ行っちゃダメよ。危ないんだから。」 「お前は何も知らなくていいんだよ。」 お父さんとお母さんはいつもそう言って森の外へ行く。 「はい。いってらっしゃい。」 作ったような、紙に描いたような偽物の笑顔を作ってお母さんを見送る。