そんなポーズをする彼女は少しお茶目で、綺麗で可愛くもあった。何時もの人が寄り付かない雰囲気とは裏腹な姿にドキドキしてしまった。
 海「ゴタクはいいから、何の用かな?」
ヤバい何も理由無かった。ただ捜して会いたかっただけ、一歩踏み出す勇気があるのかためしたかっただけ、みないなこと言えないよー。
 佐藤「月が綺麗だね~」とっさに出た出まかせだ。うぅーこれしかないとは。情けない。
 海「えっ、月見るために居残ってたの!私も一緒だよ。たまにね月が恋しくなるの。誰かとなりに一緒に月を見てたような記憶があるの。だからたまには、月を見てストレス発散してるの。」  
「変な子って思ってるでしょ。うっふふ。でもね家でも外でも居場所がなくて週に一回だけ自由にさせてもらう時間があるの。私の家煩いから」
 佐藤「変な子なんて思ってないよ。ただ月より瞳が綺麗だなと思ってちょっとぼーとっしてた」 
 海「貴方は、君は比べるのが好きなのね。」
 佐藤「違うただその、綺麗とか言うと胡散臭いとか言われそうで・・・・僕は奥手だしその上手い言葉が言えなくて・・・海さんはまだ僕とお付き合いしてくれてますか?僕、地味だし何の取り柄もないしだから」
 海「貴方なんて呼ぶのは、クラスの子だけ君って呼ぶのはその、お付き合いしてる証拠かな?私君のことなんて呼んだらいいか分からないし」
 佐藤「えっと、僕の彼女ということで間違いないんだよね。てっきり見放されて自然消滅かな?とかグルグル考えアホだったかな。」少しだけホッとした、今きっと最高の笑顔をしてると思う。
 佐藤「僕のことは凛とでも何でも呼んでいいから。海さんはなんて呼んだらいいかな?」
 海「自然消滅は100%ないから安心して桜って呼んで。いつも、金曜日の夜はここにいるから」