それから数分。お互い交わす言葉もなく…
それを打ち破ったのは勇太くんだった。

『俺が、失うよーな結果にはさせへんから!やから、れおなちゃんは俺への返事だけ考えといて!』

いや、そんな…

「そんなん無理やろ。友達の彼氏とか…」

『でも好きになったんやから仕方ない。』

思わず笑ってしまった。
どこまでも素直で真っ直ぐな人なんやな。

「わかった。じゃあ考えておく」

『まじで!?やった!ありがとう!
ちなみに、何%くらい?』

へんな質問。
初めてそんな質問された…

「ん〜。3%かな?」

『ひくっ!!!でもそのぶん頑張ろうって
思えるわ!』

ポジティブやなー。


今思えばこのときから、私は
勇太くんへ心が染まってたのかもしれない。

そのまま電話を切り、深い眠りについた。