教室がざわつく中、担任の先生が一生懸命話している。 楽しそうな声をよそに、私は外を眺めていた。 …今日、天気いいなあ。 目を閉じて、暖かい風を感じていた、その時… 「相田さん、よろしく」 ふと聞こえた名前に、目を見開く。 嘘?いやでも、まさか…… 今、私の名前、呼ばれた? その声の主は、私の右側。 いきなりのことで、私はその声になんの反応も示せなかった。