夕食を食べてると

「お兄ちゃん、
比奈里 苺花(ひなり いちか)って子
好きなの?」
と突然言ってきた妹。

比奈里 苺花とは、俺の隣のクラスの女子。

「別に少し可愛いって
思っただけの子だけど…
何でお前が知ってんだよ!!」

「私の学校でね、男子達が
比奈里苺花って子が可愛いって
騒いでたから…
比奈里苺花って
お兄ちゃんの学校の子でしょ?
だから、お兄ちゃんも
比奈里苺花って子好きなのかな?って…」
ちらっと俺の顔見て言ってくる妹。

「はぁ…別に…可愛いってだけで
好きでもなんでもねーよ。
ってか、お前学校行ってんだな」

「そりゃ、一応行くよ?
まぁ…
殆ど遅刻と早退繰り返してるけど…」と
目を反らす妹。