5時間目、LHRの時間。


委員会を決めることになった。


私と、ゆずと結菜は同じ委員会にしようとしていた。


でも…


「え、なんで…」


その委員会に入りたいという男の子がいて、4人の中からじゃんけんで勝った3人がその委員会に入れることになってしまい、あたしだけが負けてしまった。



「じゃあ、じゃんけんで負けた沙羅さんは余ってる文化祭実行委員でお願いします。」


学級委員があたしに言った。



「ぅぅぅ。だと思った。余り物は絶対忙しい委員会が残るんだなぁ…」



私は落ち込んでると、後ろから背中をゆずが突いてきた。



「でも逆によかったんじゃない?」



「え?なに言ってるのゆず。」


ニヤニヤとしているゆず。


「あのイケメン春太くんも、文化祭実行委員だって!!」


うそ!あたしは黒板に書いてある文化祭実行委員の文字の横を見たら、あたしと坂下さんの名前が書いてあった。



「まあ、全く知らない人よりはマシかも…」


知らない人だったら、本当に無理だっただろうな。


「じゃあ、早速だけど今日の放課後、会議室で文化祭実行委員の集まりあるんでよろしく!」


先生は『頑張れ』と言ってるみたいにあたしと坂下さんに向けてグッと親指を立ててきた。