担任の先生は、黒板の前に立つと自己紹介をし始めた。
「えーっと、今日から1–b の担任になりましまた、相川です。よろしくお願いします。」
皆んなが拍手をしたから、あたしもつられて拍手した。
「じゃあ、皆んなが名前を覚えられるようにするためにも番号順でフルネームで呼ぶので返事してください。では、安藤………」
自分の名前を呼ばれるのも恥ずかしい。
こうゆうのって人見知りって言うのかな…。
そう思ってる間に私の順番は迫ってきてたようで、
「神野 沙羅 さん…。
神野 沙羅さん!! 」
「はい!はい!」
考え事をしている間に呼ばれてたらしく、もう一度大きな声で呼ばれたあたしは、思わず2回返事をしてしまった。
それを聞いたクラスの皆んなは笑ってくれて、少しホッとした。
あっという間に自分の名前も呼ばれ、さっきの男の子まできた。
「坂下 春太」( さかした はるた )さん」
「はーい」
さかした…はるた…って名前なんだ。
坂下さんの髪の毛は、白を少し入れた様な茶色で染められいる。

