私と、ゆずも席に着いた。
ゆずと私は苗字が神野と如月だから、席も前後だった。
私は、ゆずの方へ振り返ると、
さっきの一部始終を見ていたゆずはにやにやしている。
「何にやにやしてるの?怖いからやめてよ」
私は苦笑いしながら言った。
「え、だって、早速いい感じなんだもんっ」
ゆずはずっとにやにやしている。
「何言ってるの、ただ挨拶してくれただけだよ」
「もう仲良くなったように見えたけど?」
「どこが!!」
私は否定した。
「でもさ、でもさ、めっちゃカッコ良くない?あんなイケメンいないよーー」
ゆずがそう言い、まだにやにやしながらあの男の子を見ている。
「そうかな〜」
あたしはゆずにそう言ったけど、確かに誰が見てもかっこいいと思うほどのイケメンだ。
あたしもぼーっとしながらななめ前の方にいる、さっきの男の子を見ていた。
すると男の子が振り返り目が合い、あたしは焦って目を逸らそうとした…
でも男の子は、ニコッと笑いかけてきた。
あなしはびっくりしたけどその瞬間、チャイムが鳴り先生が入ってきた。
その後もう一度男の子を見たけど、すでに前を向いていた。

