桜振る頃




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目覚ましがなり、あたしは目覚ましを止めるためにおき上がろうとした…




が、あたしの腰に誰かの腕が巻きついてあるのに気がついた。



「まさか…」



よくみるとあたしの胸に顔をうずめている秋がいた。



「やっぱり」



あたしは勢いよく秋の頭を叩いた。



「ちょっと、秋〜!なんでここで寝てるのー?」


「おお、おはよう、沙羅〜」


秋は目をこすりながら眠そうにしてる。


「おはよう、じゃないよ!変態秋」


秋を思い切り睨みつけてみた。



「なんだよ〜朝から機嫌悪いですねー。紗羅さんは。」


そう言いながら秋は私の腰にしがみついてまた寝ようとした。



「ねえ、遅刻するから。起きて。置いてくよばか秋」


「置いてくのはやめてよ〜。今日