あたしはご飯を食べ終わってすぐお風呂に入った。



湯船に浸かってるとき、ふと、はるの笑ってる顔を思い出した。



初めて話したとは思えないくらい結菜もはるも話しやすかった。



あたしは、これからの高校生活にすごく期待した。



早く明日にならないかな、なんて考えてた。




あたしはお風呂をでて、階段を登り自分の部屋へと向かった。




あたしの部屋のドアは少し開いていて、真っ暗な廊下に部屋の光が漏れていた。



ドアを開けるとやっぱり秋がいた。



「秋〜お風呂でたから入ってきな〜」



「はいよ〜」



そう答えた秋は小さいテーブルにひろげて懐かしいものを見ていた。



「うわぁ〜懐かしいー!」



秋が見ていたのはあたしの小さい頃のアルバムだった。




「久しぶりに見たくなって沙羅の机から出した」




あたしの部屋に数えられないくらい来てる秋はあたしのものがどこに入ってるのか熟知している。




「あたしも一緒にみる!」



あたしのアルバムだけど、そこにはあたしと秋の写真で埋め尽くされていた。



「ほとんど、あたしと秋のツーショットだね」


「だなっ」



秋と手を繋いでる写真とか、秋に泣かされたあたしの顔とか、そんな小さい頃の写真がいっぱいあった。



これを見てると自然と頰が緩む。



「これなんか、沙羅まじ変な顔してるよ」



秋があたしの写真をみて声を出して笑っている。



「あの頃はずーっと一緒にいたよね」



中学に入学するまでは怖いくらい毎日一緒にいた。



「そーだな」



「でも中学入って、秋彼女出来ちゃったんだもん。すごく寂しかった」



毎日秋と一緒にいたから、秋と一緒にいない日はないとと思ってたから。



寂しくくてしかたなかったっけ。



その人とは1年半くらい付き合って別れちゃったみたいだけど、その後も中学入学前ほどは一緒にいなくなった。



まあ、皆んなからするとずっと一緒にいるように見えてただろうけどね。笑