SE:ピチャーン(洞窟内の水滴)

郁美「…ねぇ、まだ行くの…?」
龍司「大丈夫だから、な…」
郁美「うん…」
龍司「―――奥は以外に広いな…」
郁美「何か…明るいね…」
龍司「そういえば、そうだな…郁美、携帯のライト、消してみ?」
郁美「うん」
龍司「やっぱり…何処かから明かりが差し込んでるんだ」
郁美「…出口が近いのかな…?」
龍司「分からん…もう少し先に―――」
郁美「龍司君、あそこっ!凄く明るいよ。出口かもっ!」

SE:タッタッタッ(駆け出す郁美)

龍司「あっ、おいっ郁美っ!」

SE:タッタッタッ(後を追う龍司)

龍司「――ったく、いきなり走ると危ないって!…郁美?」
郁美「龍司君…あれ…」
龍司「ん?…あれは――――」

洞窟の天上が開いて差し込む月光。
照らし出される泉の全景。

龍司「…泉だ…凄ぇ…月の光が泉を照らして…」
郁美「―――見て、龍司君…」
龍司「…お、女…?…女が、水の中に沈んでる…」
郁美「でも…とっても綺麗……はっ、駄目っ!見るな~~~~っ !! 」
龍司「うわっ!いきなり何だよっ !? 見ろって言ったのはお前じゃねーかっ!」
郁美「でも駄目なの~~~っ、裸なの忘れてたんだってば~~~っこのエロエロ男~~~~っ !! 」
龍司「そこまで言うか、お前は―――」

SE:ザバァァッ(水から上がる女)

龍司「!」
郁美「ひいいっ!」