SE:トントントン(階段を下りていく郁美)

郁美「ふんふんふん♪――――あ、女将さん、今からお風呂を…」
女A「マジなんだってば、見たんだよアタシっ!」
郁美「?」
女将「まぁたこのコはっ、嘘ばっかり。遅くなった言い訳なら、もっとマシなの考えてらっしゃい!」
女A「だからマジなんだって~!早く助けないとアイツらが――――」
郁美「あー、さっきの『不良少女と呼ばれて』」
女A「呼ばれてねぇよ!てか、アンタ、昼間のキレてる女じゃんっ!」
郁美「キレてないですっ!――――でもこの旅館のコだったんだね~もう帰ったの?」
女A「それどころじゃないっての!あの後大変な事になって…早くしないと―――」
郁美「あれ?髪に何か付いてるよ…これは…糸…?」
女A「…え…?」

SE:パリーン(窓が割れる)

女将「なっ、何っ?」
女A「ひいいっ!」
郁美「きゃああああああああっ!」