その夜、俺は“いつものように”あの闇の中にいた。この暗さ、静かさ、肌寒さ…何度闇の中に来ても怖くなってしまう。あの子は…やっぱりいた。
何だ…?左手首を抑えて、うつむいている。
「…どうしたの…?怪我でもした?」
と、女の子に少し近付いた。すると、女の子はビクッとした。そして、急いで逃げて行ってしまった。今回も、喋ってくれなかったな…それにしても、左手首を抑えていたのは、何だったんだろうか…?…!!もしかしたら…!